みりん

健康第一

植物の品種改良と盗った盗ってないの揉め事

最近韓国のイチゴで少しだけ騒動になった植物の品種保護の話題。

韓国の苺は日本から盗まれた品種だという話題。

 

これは植物愛好家ではよくある問題です。最近でもネットで揉め事の顛末を見ました。

 

品種を盗むのは簡単

その苗を手に入れて挿し木繁殖してしまえばいいのです。

切って土に挿すと新しい根が出ます。

そうすれば簡単に増殖が出来ます。

しかし、登録品種の増殖は禁止されています。

 

韓国の苺では譲渡しないとの約束で渡された品種が増殖されさらに品種改良して自国で登録されたという顛末でした。

当時は韓国で種苗法がなくどうしようもなかったよう。

 

韓国だからではなく、これは国内でも頻繁に行われています。

 

簡単すぎるから盗まれる

上で述べたように盗むのが簡単すぎるのです。

食品や工業製品だと盗むのも容易ではありませんが、植物の場合容易なのです。

 

なのでこれからも盗まれ続けるでしょう。

 

罰則はあります

もちろん登録品種は種苗法で保護されています。

違反すると300万以下の罰金です

ただ、相手が外国であった場合は裁判は困難です。費用がかかりすぎます。

 

最近も愛好家の間で人気の花が外国の種苗会社に盗まれています。

政府も対策しているようですが足りていないのでしょう。

 

ただ、見る人が見ればわかる

園芸店などで売られる野菜や花苗。

たまに

これアレに似ている。けど名前が違う。変だな。

そう思う事があります。

 

その後、品種が盗まれたとの話をネットで見ました。

そういった事が何度かあり

ただやはり何も罰則もないままです。

 

大きな種苗会社だとすぐなのかもしれませんが

巧妙にそういった力のない育成者の品種を盗む事例が多いです。

 

育成者は個人から大企業まで様々ですから。

 

販売しなければグレーゾーン

個人だと挿し木や種子を採取したりはよくある事だと思います。

厳密には種苗法では登録品種の増殖自体が罰則対象である。

 

ただ、実際には個人で楽しむ範囲では罰則まではいかず

販売には厳しいです。

 

本当はダメだけど放置されている

状態です。

 

登録品種か調べるには

農水省のホームページで検索する事ができます。

 

農林水産省品種登録ホームページ

 

ここに載っていないものは

増殖は自由です。

迷ったら検索しましょう。

 

登録されていなくても

〇〇さんが品種改良したあの花をあの生産者は勝手に販売している、

などヒソヒソ悪評が広まったりもします。

 

最近の事例では

個人で改良された花の種子を生産者に預けたら勝手に増殖され販売されていた。

そしてその生産者は自分は品種改良はしないから自分の作品は無いという内容の事をブログに掲載。

 

ただ、その人が生産販売している花はブログで見ると

ああ、盗んだな。

どこかで見たような花だ。

見る人が見ればわかります。

登録されなくとも悪評は広まります。

その人の性格の悪さも相まって

もうその花を綺麗だと思えません。

 

どこの誰かを書きたいけど

熱心にエゴサーチしているらしく

書くとものすごいコメントで攻撃され

ブログやインスタがいくつか閉鎖したそうです。

 

品種改良に使うのは自由

品種改良を促進する為に

登録品種でも品種改良の親として使う事ができます。

種子と挿し木繁殖は禁止ですが

他の品種と掛け合わせる事は自由です。

ただ、親と変わらない形質だと

盗んだとヒソヒソされたり

品種登録に申請しても許可されません。

 

つまり

罰則がある。

されなくとも悪評は広まる。

個人で楽しむ範囲では黙認される。

絶対に売らない。

売らなくても譲渡も不可。

ただSNSに上げるなどはやめた方が良いです。

素人が犯しやすいので注意しましょう。